こねこねこのうつらうつら日記

森林浴中の「こねこねこ」です。 うつらうつらですが、うす目で見た世の中の面白い・おかしい・役に立つ・美味しいものを発信していきます。

エルニーニョ/ラニーニャ現象とは?名前の由来と寒波襲来の冬となる可能性など

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2016年に発生したラニーニャ現象が今年になってもまだ継続しています。
前回の発生時期は2010年夏から2011年春までですから5年ぶりの発生です。


ラニーニャ発生の年は異常気象が心配され夏は暑く冬は寒くなるといわれています。
去年12月には北海道で50年ぶりの大雪がありました。


エルニーニョと対をなす気象用語ですが、知名度は少し低いかもしれません。
今年の降雪予報は前回の記事にまとめましたが、そもそもラニーニョてなに?
について簡単にまとめてみました。

ラニーニャ現象とは

 

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気象庁HPより

(上記図では左がエルニーニョで、東太平洋の海面温度が上がっています。

右がラニーニョで、その反対であることが分かります。)

 

一般的にはエルニーニョ/ラニーニャ現象と呼ばれていて、

太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、 その状態が1年程度続く現象をエルニーニョと呼び、逆に低い状態が続くものをラニーニャ呼び、それぞれ数年に一度発生します

 

世界共通の定義はなく、気象庁の定義は次のとおりです。

エルニーニョ監視海域(南緯5度?北緯5度、西経150度?西経90度)の海面水温の基準値(その年の前年までの30年間の各月の平均値)との差の5か月移動平均値(その月および前後2か月を含めた5か月の平均をとった値)が6か月以上続けて +0.5℃以上となった場合をエルニーニョ現象、?0.5℃以下となった場合をラニーニャ現象と定義しています。

簡単にいうと東太平洋の海面温度が平年よりある程度高ければエルニーニョ、低ければラニーニョです。


ラニーニャ現象の日本の冬への影響

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東太平洋の海面温度が低ければ、シーソー原理で逆に西太平洋の海面温度は高くなります。
海面温度が高いと対流活動が活発になりその上空で積乱雲の発生が多くなります。
積乱雲の発生に伴って冬型気圧配置が強まるとともに、上空の偏西風は大陸東部で東に、日本の東で南に蛇行します。
その結果、北日本付近が気圧の谷となりやすく、低気圧の影響を受けやすくなります。

低気圧が発生しなければいいわけですが、そうもいきません。
冬の季節では低気圧は雨ではなく雪をもたらすため、大雪となる可能性が多くなります。

ラニーニャの由来

ちょっと硬い話になってしまいました。


ところで「エルニーニョ」ってどんな意味か知っていますか。

エルニーニョとはスペイン語で男の子という意味でスペルはEl Ninoです。

大文字でつづられることから一般の男の子ではなく、幼子イエス・キリストを指している言葉なんです。

なぜこんな名前が付けられてかというと、もともとペルー北部の漁師が、小規模な暖流が毎年クリスマス頃に発生することに気が付いてエルニーニョと呼んでいたんですね。

それで後にペルー沖の海水温が平年よりも異常に高くなる現象が発見されたときに
この経緯をもとに、エルニーニョと呼ぶようになりました。

ラニーニョはエルニーニョと対をなす反対現象だというのは上で述べていますが、
そのため以前はアンチ・エルニーニョと呼んでいました。

ただ、アンチ・エルニーニョは、「反キリスト」の意味になりますので好ましくないという意見がでてアメリカの海洋学者フィランダーが、1985年にスペイン語で女の子を意味するラニーニャに改めることを提唱し定着したという経緯があるんだそうです。

ラニーニャのスペルはLa Ninaです。

たしかにアンチ・エルニーニョよりラニーニャのほうが可愛らしくていいですね。

ただ、実際はかわいらしいだけではなく、お転婆なのですが、、

 

まとめ

ラニーニャエルニーニョともその発生メカニズムは未だ解明されてません。

ただ、世界的に異常気象を引き起こす可能性が大きいことは分かってきました。

 

この冬は5年ぶりのラニーニャ発生の年です。

ころばぬ先の杖で大雪等への対策を準備しておいた方がいいかもしれません。

 

大雪対策はやはりこちらでしょうか

 

前回記事「今年の冬(2016-2017年)の降雪量予報で私的予想が不幸にも的中して大雪となってしまった。」はこちら

 

 

今年の冬(2016-2017年)の降雪量予報で私的予想が不幸にも的中して大雪となってしまった。

前回の記事以降、2カ月が経ち気象庁の最新の向こう3ヶ月の季節予報が12/21に出されています。

降雪予報に変化はあったのでしょうか、前回予報(10/20)と比較してみました。

 

<今回予報>

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<前回予報>

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上記のとおり公式予想では変化はありません。

では、私的予想で重要視している「ラ・ニーニャ」はどうでしょうか。

 

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 引用:気象庁HP

 

こちらはまだ続いています。
下記の図で分かるように北日本では低気圧の影響が大きいようです。

前回(11/8)の記事

しかし、心配なのは今年は5年ぶりのラニーニャ現象の発生が9月に発表されていることです。 

当初予想の春から遅れての発生ですが、冬まで続くと日本では厳冬となり大雪が心配されます。 


前回は
2010年の夏から、2011年の春に発生していますが、
この間の冬は、12月下旬から翌1月末にかけて、日本海側の広い範囲で大雪になり、全国的に気温が低い状況でした。

日本海側では平成18年以来の豪雪で「平成23年豪雪」と称されています。
九州でも1月の平均気温が平年より3度ほど低く1963年以来の低さを記録しました。 

 

以上、まとめると今年の冬の降雪量は公式的には平年並ですが、
私的には大雪の可能性も大きいと判断します。

 

で危惧していたことが不幸にも的中して
北海道では12月としては50年ぶりの大雪で交通機関等に多大な影響が出ました。

この大雪は低気圧がもたらしたものですが、「ラ・ニーニャ」はまだ続いていますので北日本は今後もゲリラ的に大雪に見舞われる可能性は大きいと思われます。

以上、今年の積雪予想をまとめると、


公式には平年なみです。

私的にはラ・ニーニャの影響でゲリラ豪雪が心配されます。

 

降雪対策をしっかりしておきたいですね。

 

大雪対策はやはりこちらでしょうか

 

前回記事「降雪予想の仕組みと今年の冬(2017-2018年)の降雪量の私的予報は大雪の可能性?」はこちら

アメリカ大統領選のトランプ勝利と能天気な政治学者の悲惨さに驚く

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アメリカの次期大統領にトランプが決定した。

テレビでは予想外・大番狂わせという見出しが躍っていたが、
果たしてそんな番狂わせだったのだろうか。

自慢するわけではないが、管理人はトランプが当選するだろと予想していた。

根拠は信頼できる少数者の予測を参考にしていたからだ。

テレビや新聞とは異なりネットではトランプ優勢の情報は少なくなかった。
もちろん投票前だが、「トランプ勝利後の世界」との見出しで大量の部数を売り上げたらしいPDFもある。

逆になぜヒラリーが絶対有利と判断していたのか訊きたいくらいだ。

日本政府の対応もだらしない。
さっそく人を派遣してトランプ陣営と接触させるようだが、決まってからの接触ではあまり価値がない。
勝敗は別にして双方に事前に接触して人的コネクションを構築しておくのが外交上普通の方策とおもうのだがどうだろうか。

このあたりのことは大統領選に触れた前の記事でも書いているが、日本の政治・マスコミ(マスコミは意図的かもしれないが)の致命的な欠陥である。
要するに東部エリート層の論調のみが情報源なのである。
また、いわゆる知日派といわれる人間の発言を大きく取り上げるが、
別に彼らは日本に好意を持っているわけではなく、簡単に言えば日本を金づるにしている日本ゴロにすぎない。

また、こうあって欲しいという願望がヒラリー有利の情報に重きをおいたということもあるでしょう。
これはなかなか克服できない人間一般の心理ではあるのですが、、

選挙選最終盤で、経済学者が連名でトランプを非難したのも、逆効果でかえってトランプへの支持を強めたかもしれません。
経済学者のいうとおりにやって経済がよくなったこともありませんから。

たまたまチラ見していたテレビでの政治学者の発言にも驚きました。

トランプ勝利が決まった直後ですが、アメリカ通とかで呼ばれて出演していた学者?ですが、司会者が「トランプ勝利を受けての率直な感想は?」との質問への回答におもわずのけぞりました。

「背筋がゾクゾクしました。私の予想が何十分かのあいだで覆ったのですから」というような感想を嬉々としてしゃべっているのです。

自分の予想が外れたという無能さの証明を恬として恥じることがなく、得々として外れた理由を述べるわけです。
おそらく彼の認識は自分の分析は正しくて現実が間違っているということなのでしょう。
競馬の予想とはいいませんが、
なんらかの対価をもらっている以上、まず謝ることが先決という一般常識も通用しないようです。

今日あたりもその辺の有識者がでて、なせ予想が外れたのかという理由付けをいろいろとするかと思いますが、弁解のレトリックの勉強にはいいかもしれません。

要約すると、
イギリス国民がEU離脱を決めた潮流がまだ途切れず続いていて、
アメリカ国民もグローバリズムの嘘に騙されるのに飽きてきたということでしょう。

日本にとっては良いニュースです。
日本も自分の頭で考えなくてはならない状況が生まれてくるはずです。

 

 

降雪予想の仕組みと今年の冬(2016-2017年)の降雪量の私的予報は大雪の可能性?

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極端に暑かったり寒かったり、変動の激しい天候が続いています。

あたるも八卦、当たらないのも八卦といいますが、
今年の冬(2016-2017年)の降雪量はどうでしょうか?

異常気象が続くと気になるところです。

ちなみに管理人が気象予報で一番気になるのは降雪予報です。

というのは山梨なんですが数年前に記録破りの大雪に見舞われて、1週間以上買い物にも行けず家に閉じ込められた記憶があるためです。


役場に近くの道まででも何とか除雪をして欲しいと要望したのですが、
近隣で協力して対処して下さいとのことで、なんの援助もありませんでした。
主要道路等が優先なのは分かるので、要望したのも降雪から4・5日経過して役場にも少しは余裕ができているのではと思ってのことでした。

しかし、役場の対応は上記のとおりで、何のために税金を払っているのか落胆しました。
近隣といっても雪に阻まれて隣の家に行けないわけです。 

おもわず愚痴になりました。 

そこで気象庁の予報はどのようになっているのか調べてみました。

ありました♪

「季節予報」のなかの一項目として「降雪量予報」が発表されています。季節予報とは長期予報の一種で一ヶ月予報と3か月予報が定期的に発表されています。また、1ヶ月3ヶ月とも日本海側のみの予報です。
管理人は山梨なのでこれは少し残念です。
1ヶ月予報は毎週木曜日、3ヶ月は毎月25日に発表されます。


最新の10月25日発表の向こう3ヶ月(11月から1月まで)の予報は

北海道・東北日本海側とも降雪量の予報は同じで
「少ない」確率が30%
「平年並」確率が40%
「多い」確率が30%
したがって、全体としては平年並みといえます。

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一方降雪量と関係の深い降水量はどうかというと

こちらも北海道・東北日本海側とも同じで
「少ない」確率が20%
「平年並」確率が40%
「多い」確率が40%
で、どちらかというと多いといえます。

しかし、心配なのは今年は5年ぶりのラニーニャ現象の発生が9月に発表されていることです。 

当初予想の春から遅れての発生ですが、冬まで続くと日本では厳冬となり大雪が心配されます。 


前回は
2010年の夏から、2011年の春に発生していますが、
この間の冬は、12月下旬から翌1月末にかけて、日本海側の広い範囲で大雪になり、全国的に気温が低い状況でした。

日本海側では平成18年以来の豪雪で「平成23年豪雪」と称されています。
九州でも1月の平均気温が平年より3度ほど低く1963年以来の低さを記録しました。 

 

以上、まとめると今年の冬の降雪量は公式的には平年並ですが、
私的には大雪の可能性も大きいと判断します。

降雪対策をしっかりしておきたいですね。

 

平幹二郎さんが亡くなった。蜷川幸雄と清水邦夫演出の舞台の記録を1986年の日記から見つける。

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TVの連続ドラマにも出演中の突然死で、自宅浴室での死亡ということなので心臓発作なのだろうか。

現役のまま生涯を全うされたので、見事な生の終わらせ方だと思います。

 

近年は映画・テレビへの出演が主で舞台はあまりなかったようですが、年のせいで仕方がないでしょう。

しかしやはり平幹二郎の真骨頂は舞台であり、我々は貴重な名舞台俳優を失ったこととなります。

平さんの舞台はいくつか見ているので、記憶を整理する意味で一番芝居を見ていただろう時期の30年前1986年の日記帳を紐解いてみた。

 

一つの記録として書き留めておきます。

 

すこし脇道に逸れますが、平幹二郎の経歴を確認したくウィキペディアを検索しましたが、映画・テレビに関しては上映・放送年の明記がありますが、舞台については題名しか記載されていません。
映画などは興行記録から上演年の把握が簡単なためでしょうが、舞台に関して確かにそれが難しいことは分かります。

群小劇団が星の数ほどあるわけだし、そもそも劇団の誰それが将来名俳優になるかどうかも分かりません。
劇団自体の存続が微妙だし芝居小屋も廃業するものが多い、そもそもどの範囲までを記録すべきかの基準もないし作れるかも分からない。

俳優本人が記録しておいてくれるのが一番だが、それも本人の性格次第なのも悩ましいし、ただ記録されているだけでは一般の人は利用できない。

 

その難しさは分かりますが、これだけネットが発達してきているので、希望する劇団が申告するような形ででいいので芝居の記録を残すアーカイブみたいなものを誰かやってくれないですかね。

芝居はその瞬間の時間芸術だから消え去るのが良いという意見もあることは承知していますが、あの俳優の初舞台はどうだったなどと分かると楽しいのでは、、

 

志ん朝も話芸は消え去って良いという意見でしたが、記録しておいてくれた人々がいたおかげで、我々はその名高座を今でも味わうことができます!

 

ところで1986年ですが


まず、この年の2月にPARCO劇場
「タンゴ・冬の終わりに」の再演を見ています。

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2年前の舞台の再演とあるから、
「タンゴ・冬の終わりに」は1984年にPARCO劇場で初演されてことが分かります。

清水邦夫作で蜷川幸雄演出です。
共演は名取裕子松本典子

平幹二郎松本典子両名優に挟まれて名取裕子の大根ぶりが目立った舞台でしたが、彼女は結局大根のまま、今ではテレビの推理ドラマ専用女優のようです。

平はもちろんだが松本典子の声音・発声は素晴らしく、昭和を代表する女優だと思っています。いまどうしてるだろうと調べてみると2014年に亡くなっていました。合掌

 

5/5
オイディプス王」、於て築地本願寺

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ギリシャの俳優を迎えての蜷川演出の野外劇。
平はもちろんオイディプス王
観客席のみ仮設で、俳優は石畳での演技だった記憶。


10/3
「夢去りて、オルフェ」於いて紀伊国屋ホール
共演:松本典子、木冬社10周年記念公演

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結局、この年は3本だけでした。

この年以外の舞台で印象に残っているのは新宿花園神社での「王女メディア」です。あの朗々とした声音は野外でいっそう冴えました。

 

あと、平幹二郎については身近でその姿をみたという個人的な思い出もあります。
何年かは分かりませんが、彼が佐久間良子と離婚した後かとは思います。

水道橋の能楽堂のロビーで休憩時間に一人腰掛けている姿を見かけて、思いのほか小柄だなと感じた記憶があります。
舞台の存在感から偉丈夫を想像していたのかもしれません。

 

最近の演劇事情はうといですが、平の後を継ぐような俳優がいるのでしょうか。


蜷川幸雄に続き平さんが亡くなったことで一つの時代が終わったのかもしれません。

合掌